インディペンデンス市はアメリカ合衆国の中央部やや北東に位置し、ミズーリ州カンザスシティーの東方にある人口110,704人(2007年6月1日現在)の都市です。東はアパラチア、西はロッキーの両山脈にはさまれた中西部であり、インディペンデンス市はそのほぼ中心にあたります。
中西部は大変肥沃な土地で広大な平原を形成しているため、世界屈指の穀倉地帯とも言われています。この地域に白人が移住してくるまで先住民達が、この豊穣な自然の中で生活をしていました。
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また、大河ミシシッピー川とミズーリ川がカンザスシティーで合流するため、この地を中心に発達したのがカンザスシティー都市圏で、ミズーリ川を境にその北東部にあたるミズーリ州内に4つの郡(カウンティ)があり、その内の一つジャクソン郡(人口634,733人)にインディペンデンス市があり、郡役所(裁判所、税務、警察等行政事務をつかさどる機関)がインディペンデンス市におかれています。
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インディペンデンス市は「Queen City of The
Trails」と呼ばれるように、西部開拓時代は西への主要街道であるサンタフェ、カリフォルニア、オレゴンの分地点であり、西方に向かう人々が日用品や馬車を用意できる最後の大きな町として栄えました。毎年9月に行われる最大のお祭り「サンタ・カリ・ゴン祭」はこの3つの街道の名前の一部を採ったものです。
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また、北西部でミズーリ川南堤にウエインシティー波止場があり、蒸気船が通うようになってからは西部開拓の主要な町として急激に発展していきました。1894年インディペンデンス市は市制をしきます。当時の人口は800〜1,200人だったようです。
やがて、ミズーリ川に砂洲ができてウエインシティー波止場に船が停泊できなくなったため、街道の主要拠点を上流のウエストポートに譲ることになりました。
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インディペンデンス市はまた、第33代大統領ハリー・トルーマンが小学生の時代から生涯を閉じるまで暮らした町としても有名で「Queen
City of The Trails」とともに市民の誇りとなっていて、市内各所に彼の名前がついた施設等があります。
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第2次世界大戦後は、それまでの農業中心の町から企業誘致を積極的に行い、農地が宅地に変わり、住宅地が郊外へのび、1986年には人口11万人を超え、ミズーリ州4番目の大都市となりました。
市内には農業機械生産工場、コンクリート工場、紅茶工場などがあります。
市民は、信仰熱心な人が多く、ボランティアとして人道的援助活動や地域の発展のために活動しています。 |